搬出コンベヤー試運転/豊島産廃土壌、福岡へ
2013/11/05
ニュース
豊島産廃の汚染土壌をセメント原料化処理する事業で、香川県が整備していたベルトコンベヤーが完成。3日、土庄町豊島の設置現場で、試験運転を兼ねた搬出作業が行われた。
ベルトコンベヤーは、作業の効率化を目的に7月から設置を進め10月末に完成した。土壌運搬時の飛散を防ぐため、亜鉛でコーティングしたカバーを備えている。全長約130メートルで、運搬量は1時間当たり最大200トン。事業費約1億1千万円。
この日は午前10時前に作業を始め、約340トンを搬出した。汚染土壌を仮置きしている仮設テントからショベルカーでコンベヤーに土壌を乗せると、流れに乗って直接運搬船の船倉に運び込まれた。作業時間は2時間を予定していたが、コンベヤーの調整を行ったため午後2時半ごろ終了した。
同事業では、産廃直下の汚染土壌約4万7千トンを三菱マテリアル九州工場(福岡県苅田町)へ海上輸送し、調停期限の2016年度末までにセメント原料化処理を行う。今年3月に作業が始まり、5月末までに約3900トンを搬出した。次回の搬出作業は、来年1月以降になる見通し。
出典:四国新聞社