愛知県豊橋市 新複合バイオマス施設 国内最大規模
2017/06/06
ニュース
愛知県豊橋市は、2017年10月に稼働予定の複合バイオマス施設「豊橋市バイオマス利活用センター(同市神野新田町)」を報道関係者に公開した。これは、「豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業」によって未利用バイオマス資源のエネルギー利用を行うため整備されたもので、国内で最大の規模。受け入れ可能なバイオマスの量は、生ごみ・下水道汚泥・屎尿など合計で約472㎥/日。設置される設備は、尿・浄化槽汚泥濃縮設備、生ごみ受入・前処理設備下水道汚泥濃縮設備、下水道汚泥濃縮設備、メタン発酵設備、バイオガス発電設備、汚泥炭化設備など。バイオマス資源100%エネルギー化、温室ガスの削減、処理コストの削減などの効果を上げたいとしている。
同センターでは、生ごみや下水道汚泥、屎尿・浄化槽汚泥などをメタン発酵して取り出したバイオガスで発電したり、発酵後の汚泥を炭化燃料として利活用できるという。バイオガスで発電する電力は、年間680万kW/h、一般家庭の換算で約1,890世帯分相当になる見込み。
同市は、10月の稼働を前に、4月から生ごみの分別収集を開始。同月の総収集量は約1,156tと滑り出しは好調という。また、同市はごみを減らす取組として、2002年より、530(ゴミゼロ)運動を実施しており、現在年間10万人以上の市民が参加している。