エコノハサーチ

2017年12月20日、愛知県小牧市は、アーキアエナジー株式会社と株式会社バイオマス小牧と「再生可能エネルギーの利用促進に関する基本的事項の協定」の締結式を行った。同協定は、同市でのバイオガス発電施設の整備や食品リサイクル、再生可能エネルギーの利用促進に関する基本的事項についてのもので、三者が密に連携、協力し、再生可能エネルギーを利用したバイオガス発電施設を整備。大量に発生する食品廃棄物の再資源化を促進することによって、同市のごみ減量化並びに資源の有効利用を図ることを目的としている。

アーキアエナジーは、同市内でバイオマスガス発電所を建設中で、総工費は約35億円。計画では、日量80ｔの食品残渣を受け入れて、発酵させたガスを利用し発電後、中部電力に売電するという。出力は、1575kWを予定。発電量は、一般家庭の1500世帯分にあたる年間773万kWhを見込んでおり、2017年夏、発電を開始したいとしている。同社は静岡県牧之原市でも同様のプロジェクトを行っている。同事業には公的な補助金は使用せず、全額地元の銀行などからプロジェクト・ファイナンス方式で調達している。

締結式では、同市の山下市長が「両社のお力を借りて取り組むことで、環境負荷を低減し、貴重な資源として食品残渣を再生利用し、循環型社会の構築に貢献していきたい」と話した。