愛知県 冷凍カツ横流し事件で保管されていた産業廃棄物を撤去
2016/06/02
ニュース
愛知県は、冷凍カツ横流し事件で問題となった産業廃棄物処理業者「ダイコー」(同県稲沢市)の倉庫に保管されている廃棄物の撤去を6月8日から始めると発表した。撤去が完了するには、およそ数か月かかる見込みだが、夏を前に腐敗による悪臭や害虫の発生が広がるのをなんとか抑えたい考え。
県の発表によると、同社は県内の倉庫や工場に、計9,000㎥の食品廃棄物などを保管していた。県は、2月に撤去を命じたが、自力での撤去が困難で、排出元業者が回収を始めていた。命令期限の5月17日を過ぎた時点で、半分以上の約4,800㎥が残されており、これらを焼却、埋め立て処分することを決定した。これは、県が稲沢市や産廃業者の無償での協力を得て実現するもの。県は4,000万円を負担するが、業者の協力がない場合、総費用額は約2億5,000万円以上になる見込みだったという。