徳川ミュージアム、原発廃棄物処分候補地に反発
2012/10/01
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東京電力福島第一原発事故後に高濃度の放射性物質が検出された焼却灰などの指定廃棄物を巡り、国が茨城県高萩市の国有林を最終処分場候補地に選んだことに、公益財団法人「徳川ミュージアム」(事務局・東京都)などが難色を示している。
同法人などが所有、一般公開を計画している「徳川の森」(計約1420ヘクタール)が候補地に隣接しているためだ。同森には国の文化財指定を目指す建物があり、同法人は「指定に支障が出る恐れがある」としている。
同森は高萩、常陸太田の両市に分かれており、15代将軍・徳川慶喜も訪れたという。常陸太田側で候補地から約3キロの地点には「天竜院山荘」がある。水戸徳川家11代で慶喜の弟・昭武が1886年(明治19年)に建造した。同法人は「文化財指定に向けて風評被害が心配。処分場建設には反対する」としている。
出典:読売新聞