廃車や家電…遍路道にごみ300トン NPOなど撤去へ
2011/01/11
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四国遍路の不法投棄ごみをなくす活動に7年前から取り組むNPO法人「徳島共生塾一歩会」が県内の遍路道を調べたところ、少なくとも14地点で、廃車や洗濯機、廃タイヤ、家庭ごみが散乱していることが分かった。このうち美波町の地点については来月にも、NPOと町内会などが協力して撤去作業に取り組む。
6日、NPOの新開善二理事長らが県庁で会見した。昨年10月から3カ月かけて遍路道だけでなく裏道も歩き、これまでの経験から目視でごみの量を調べた。
最もひどいのは、88番札所の大窪寺(さぬき市)から1番札所の霊山寺(鳴門市)への県道41号沿いの鳴門市ドイツ館周辺。新開理事長は「廃材や家庭ごみなど100トン以上ある」といい、14カ所合わせると300トンを超えるという。
新開理事長がお接待で出会う歩き遍路の人たちから、ごみが減らない現状を聞いたのが調査のきっかけ。昨年12月には、歩き遍路をした広島市の人から「歩いていないと見えないような深い谷底まで、ゴミ、ゴミ、ゴミです」という手紙がNPOに届いた。調査の一部は、県からも委託を受けた。
美波町では今月12日、地元町内会を中心に美化推進実行委員会を発足させ、2月~3月に500人規模でごみを撤去するという。
出典:asahi.com