廃棄物空気輸送システム:住民への負担求めず 移管後も県、市で分担−−千葉・幕張 /千葉
2014/01/06
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千葉市美浜区の幕張ベイタウンで実施されている、家庭ごみを住宅内から地下のパイプで収集施設に送る「廃棄物空気輸送システム」について、県と市が経費負担を継続する方針が固まった。同システムは、2015年度末に千葉市に県企業庁から移管された後も、住民負担は発生しないことになる。
企業庁が管理運営する同システムはベイタウンの売りの一つとされてきたが、業者の利用が見込みより少なく、年間約9000万円の赤字が発生。企業庁の事業収入で補填(ほてん)していた。市が「このままでは移管は困難」と主張したため、企業庁は住民1世帯に月約950円の負担を提案したが、住民側は「企業庁の責任も明らかにされないまま、住民に負担を転嫁することは筋違い」などと反発していた。
そこで企業庁と市は協議を進め、市がベイタウンのごみを他地区のように収集運搬した場合の経費になると見込まれる約3400万円を負担し、残りの赤字分約7400万円を県が負担することで一致をみた。システム維持のための施設改修費と、システム廃止時の施設撤去費は県が負担することもまとまった。今年度中に最終合意する予定だ。
出典:毎日新聞