廃棄物発電でごみ処理 防府
2010/07/29
ニュース
防府市は、使用電力を廃棄物発電でまかなうごみ複合処理施設を建設する。焼却時の蒸気でタービンを回し、生ごみから採取するバイオガスを活用して発電効率を高める。施工業者によると、この発電手法を採用するごみ処理施設は国内初という。市は2014年度稼働を予定している。
市クリーンセンター(新田)の老朽化に伴い隣接地に建て替える。新施設では、搬入された一般廃棄物から食品の生ごみ、紙類などを選別し、ガス化する装置でメタンガスをつくる。
その他のごみは焼却し、排熱時に発生する蒸気でタービンを回して発電。メタンガスの燃焼により蒸気の温度と圧力を上げて発電効率を高める。ガスの使用で発電効率は1・5~2・3倍程度になるという。
最大発電量は1時間当たり3600キロワット。施設の使用電力をまかなうほか、余剰分は中国電力に売却する。隣接のし尿処理場で発生した汚泥もメタンガス化するなどして活用。ごみの焼却灰はセメント原料として利用する。
出典:中国新聞