廃棄コンビニ弁当のリサイクル会社が倒産、廃棄食品が想定より集まらず
2009/07/09
ニュース
廃棄食品を原料にした堆肥(たいひ)/飼料の生産を手がけるアグリガイアシステムが、7月7日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
生産過程に問題があって堆肥の生産が遅れたうえ、コンビニエンスストアからの廃棄食品が想定より集まらなかった。帝国データバンクによると、負債額は約33億 8000万円。
アグリガイアシステムは1997年に設立。2003年から千葉県八街市で堆肥工場を稼働させたほか、2007年には農林水産省の交付金約16億円を取得し、同市に廃棄食品の飼料化センターを総工費33億円で建設した。
その後は大手コンビニと協力して飼料化センターの稼働率を高め、2008年5月期の売上高は前年比15%増の約2億6500万円を計上した。しかし技術者や作業員の雇用による販管費の負担から不採算運営となっていた。
同社はコンビニに加え千葉県佐倉市と契約して学校給食のリサイクルにも着手し、2009年中には廃棄食品の収集量を増やして損益分岐点に達する見込みだったが、コンビニから収集した廃棄食品が想定量の年間4万3000トンを下回った。
出典:BPネット