広島市 食品ロス対策で「フードドライブ」
2016/10/11
ニュース
10月9日、広島市は、市内の2会場で初のフードドライブを実施した。フードドライブとは、家庭で眠っている食料を持ち寄り、生活に困窮している人たちを支援する活動のこと。米国などでは既に定着しているが、同市では、平成19年に設立された「NPO法人あいあいねっと」が実施している。賞味期限が近いなどの理由から販売できない食品を企業などから譲り受け、福祉施設や生活困窮者を支援する団体などに無料で提供している。
同日のフードドライブは、中区の市環境局中工場での環境イベント「エコロジーマーケット」と安佐北区の広島文教女子大学の学園祭で行われた。中工場では、担当職員が、取り組みについての説明を行い、市の呼びかけに応じた市民がレトルトのご飯やそうめん、お菓子などの食料を持参していた。2会場で集まった食品はあいあいねっとを通じ福祉施設などに無償提供される。
市の試算では、27年度の食品ロス量は、企業で2.2万t、家庭で1.2万t。これは、市全体の可燃ごみの約12%にあたり、食品ロスの減量は、ごみ処理経費の削減になる。
同市は、今後も食品ロス削減の取組に力を入れたいとしている。