常総市:産廃施設計画 県外の廃棄物も受け入れ /茨城
2009/08/01
ニュース
常総市蔵持地区に大規模な産業廃棄物処理施設を設置する計画が浮上した。市議会は31日、議会の全員協議会を開き市から計画の概要説明を受けたが、計画の是非には賛否が分かれた。
市が協議会で配布した資料によると、設置は市内の業者が計画。延べ面積4万平方メートルの敷地に、24時間連続運転できる焼却炉や、日に800トンの廃棄物を破砕できる設備などを備えた中間処理施設を設置する。県内だけでなく、首都圏の事業所で発生する産業廃棄物を受け入れる。
協議会は非公開で行われたが、出席した議員の一人によると、環境汚染や住民の健康被害を懸念し建設に反対する声が相次いだ。一方、土地の有効利用などを理由に計画に前向きな意見もあった。
業者は県に建設計画を出しており、県は市に対し、計画への意見書を提出するよう今年4月に求めていた。協議会では議会への説明が7月末まで遅れたことへの批判も出、市側は「説明の義務はない」と釈明したという。
市は8月6日に、市議や住民らで構成する市環境審議会で、建設計画について審議してもらう。審議会の意見を踏まえて、県に意見書を出すという。
出典:毎日新聞社