帝人、阪神甲子園球場のプラスチックリサイクルの再生繊維が選手のワッペンに採用
2013/05/19
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帝人が阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)とともに展開しているプラスチックリサイクルで再生した繊維が、プロ野球阪神タイガース選手の背番号オリジナルワッペンの素材に採用された。ワッペンは、同球場が5月14日~6月30日にプロ野球1軍の公式戦試合で実施するアルコール商品購入者へのフェアの景品になる。
プラスチックリサイクルは、環境に配慮した球場を目指し、ゴミの削減と資源の再利用を目的に2012年5月から展開している。球場で販売する生ビールに使うポリエステル製のプラスチックカップを球場内で回収し、帝人がポリエステル繊維にリサイクルする取り組みで、ワッペンはリサイクル繊維を活用した第1弾商品となる。
フェアは「勝利の美酒フェア」と呼び、球場内でのアルコール商品購入者にスクラッチカードを配布し、当たりが出るとオリジナル賞品を贈る仕組み。ワッペンは、「リサイクルカップから作ったキャンペーンオリジナル選手背番号ワッペン」として当たりの「B賞」に設定されている。阪神の主力5選手の背番号を用意した。
ワッペンのサイズは縦横とも6cm。衣類にアイロンで付けて楽しめる。リサイクル繊維は、同球場内や阪神電鉄駅構内に掲示されるフェアやプラスチックカップリサイクルの啓もうポスター用紙の原料にも使われている。同球場では2012年に、カップ10万個に相当する約2.2tの使用済みポリエステル製プラスチックを回収した。
出典:日経BP環境経営フォーラム