市政再生・宝塚:阪上前市長再逮捕、市幹部「情けない」 市民も反応冷ややか /兵庫
2009/03/13
ニュース
◇リサイクル事業入札で贈収賄
宝塚市の阪上善秀・前市長(61)が11日、市発注のプラスチックリサイクル処理事業をめぐる入札で予定価格を漏らすなどした見返りに現金を受け取った収賄容疑で、再逮捕された。同日夜、緊急会見を開いた坂井豊・副市長らは最悪の事態に陳謝しつつも「行政の長が知り得た情報を外に漏らすことを想定していなかった。ある意味腹立たしい」と失望をあらわにした。
ある市幹部は「情けないの一言。自分は、市民に真摯(しんし)に向き合い、仕事をしているのに。信頼回復は険しいだろう」と肩を落とした。
市議会で疑惑を追及していた草野義雄市議は「予定価格と全く同額の入札があったことなど、市民目線で見ればおかしい話だった。それを疑わず、自ら調べようともしなかった行政も多いに反省すべきだ」と指摘した。
市民も冷ややかな反応。同市青葉台2、無職、佐藤きよ子さん(90)は「長く保たれてきた宝塚のイメージを壊されたことに憤りを感じているのに、またかという印象だ。たかが数百万円のために情けない。阪上市長がお金に弱い人間であることを見抜けずに選挙で選んだことを市民として恥じたい。次の市長選は厳しい目で投票したい」と話した。
出典:毎日新聞