左義長に産廃など投棄 伊奈波神社、17日の神事控え警戒【岐阜県】
2009/01/14
ニュース
天を焦がす炎に一年の無病息災を祈る伊奈波神社(岐阜市)の左義長。近年、神事で燃やす縁起物の収集場所に不法投棄が相次いでおり、17日の左義長を前に神社は警戒感を深めている。
「産業廃棄物等の投棄は犯罪となります」。しめ飾りの入った紙袋が積み上がる境内に筆書きの看板が立ち、「不届き者」に注意を促す。段ボール箱に詰めた縁起物を持ってきた近所の主婦は「毎年のことですよ」と顔をしかめた。
神社では各家庭が正月に飾ったしめ飾りやお札などを境内で集め、左義長で燃やしている。しかし岐阜市で粗大ごみの廃棄が有料化された1998年ごろから徐々に左義長に便乗した不法投棄が増え始めた。テレビやパソコン、中にはタンスが投棄された年も。
同神社の担当者は「ちゃんと持ってきてくれた方々が悲しい気持ちになる」と懸念。境内には防犯ビデオも設置されているが、「良心にお任せするしかない」と話している。
不法投棄されたゴミは神社と岐阜市が負担して処理している。
出典:中日新聞