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川崎市が家庭ごみ焼却飛灰の埋め立てを再開/神奈川

2013/04/01

ニュース

 川崎市は4月から、これまで保管してきた家庭ごみの焼却飛灰の水面埋め立てを再開する。東日本大震災後、市環境局と国立環境研究所が共同で実証研究を重ねてきた処理法を採用。焼却灰に含まれる放射性物質の安定化を図るなど、安全対策を施した上で埋め立てを進めていく。

 東京電力福島第1原発事故後、ごみ焼却灰から放射性物質が検出されたことを受け、埋め立てを中止していた自治体もあったが、順次再開。市環境局によると、東京湾への埋め立てで現在、家庭ごみの焼却飛灰を埋め立てていないのは川崎市だけという。

 搬出先の川崎区の浮島二期処分場は管理型の水面埋め立て。東京湾では唯一、海面に薄くまんべんなく灰を投じる「薄層散布方式」を採用しているため、慎重に処理法を探ってきた。

 ごみ焼却灰には、「主灰」と焼却施設の集塵(しゅうじん)装置が集める「飛灰」があり、セシウム濃度が低い主灰はこれまでも埋め立ててきた。新処理法では、ペットの排せつ物などを処理する「猫砂」などに使われる鉱物性の吸着剤「ゼオライト」を採用。飛灰に混ぜ、放射性セシウムを吸着させる。

 市環境局によると、飛灰は大震災以降、放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり2700ベクレルになり、埋め立てを中止。今年2月時点で160~400ベクレルまで下がったが、新処理法を採用すれば、水に溶け出すセシウム濃度は、飲料水の基準や海水浴場の海水指針値と同様の「1リットル当たり10ベクレル以下になる」(環境局)という。埋め立て処分場での新方式による実験でも、内水の放射性セシウム濃度は「10ベクレル以下」だった。

 市内4カ所の処理センター(ごみ焼却施設)のうち、添加を代替できる装置のある橘処理センターで4月から、ゼオライト添加をスタートし埋め立てを始める。残る3処理センターでは、約7億3400万円をかけゼオライト添加装置を6月ごろまでに整備する。

 今後も、水面埋め立ての内水の放射性セシウム濃度のモニタリングを続け、市のホームページで公開していく。

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