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山陽特殊製鋼を捜索 金属くず不法投棄の疑い

2012/09/06

ニュース

 兵庫県姫路市内の産業廃棄物最終処分場に規定外の金属くずを投棄した疑いがあるとして、兵庫県警生活環境課と姫路署は5日、廃棄物処理法違反容疑で、東証1部上場の特殊鋼メーカー「山陽特殊製鋼」の本社事務所(同市飾磨区)を家宅捜索した。

 捜査関係者によると、同社は廃プラスチックやガラス、がれき類などしか処分できない姫路市打越の産廃最終処分場に、規定外の金属くずを持ち込み、廃棄した疑いが持たれている。

 この日は捜査員約20人が午前10時過ぎ、捜査車両に分乗して本社事務所に到着。事務所内で関係資料を押収するとともに、金属くずが廃棄された経緯などについて担当者らから事情を聴いた。産経新聞社の取材に対し、同社は「担当者がいないので答えられない」としている。

 県警はすでに同処分場を3日に現場検証し、廃棄物の中に微量の金属くずが混入しているのを確認。4日には同処分場の運営会社事務所を家宅捜索していた。

 同処分場をめぐっては、別の規定外のごみが搬入されていたのを知りながら受け入れたなどとして、姫路市内の男性が8月、廃棄物処理法違反罪で運営会社と前社長(47)を姫路署に刑事告発していた。

 山陽特殊製鋼は新日鉄グループで、平成24年3月期の連結売上高は1718億円。昭和40年に会社更生法の適用を申請後、経営陣の粉飾決算や連鎖倒産などが問題化し、山崎豊子氏の小説「華麗なる一族」のモデルにもなった。

出典:産経新聞

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