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山田錦への影響懸念 三木市が産廃処分場反対へ

2012/09/13

ニュース

 兵庫県三木市吉川町新田で計画されている産業廃棄物最終処分場の建設について、市は12日までに反対する意向を示した。計画をめぐって地元では賛否が分かれているが、市は建設予定地の下流域で生産されている酒米「山田錦」の風評被害への懸念などから、態度を明確にした形。薮本吉秀市長は「(建設の許可権限を持つ)県知事に反対の考えを伝える」と話した。

 市会9月定例会で、薮本市長が議員の質疑に答えた。処分場建設を計画している事業者から、新田地区を通る市道の廃止申請が6月に市にあり、市は法令に基づき、同定例会に廃止案を提出している。しかし、市長の建設反対表明を受け、市会での審議が注目される。

 建設予定地は北谷川の最上流部に位置し、約40年前から養鶏場が営まれている。地元新田地区の住民は長年、臭いや、大量のハエ、カラスなどに悩まされてきたという。

 処分場計画が持ち上がったのは約5年前。養鶏場が経営不振に陥り、土地を畜産業者か、産廃業者に売却することになった。養鶏業者から、地区としての対応を求められ、選択を迫られた新田の住民は「苦しみ続けた生活から解放され、ごく普通に暮らしたい」と苦渋の決断で処分場の建設を選んだ。

 しかし、下流域の住民や山田錦を生産する農家らは猛反発。2010年4月、8地区で「北谷川の環境を守る会」をつくり、同年8月には、建設に反対する3576人分の署名を県や市に提出した。市議会も建設反対で一致し、11年3月に意見書を県に出した。守る会の藤田正和代表(63)は「事故が起きれば取り返しがつかない。長年培ってきた山田錦への信頼を一挙に失いかねない」と語気を強める。

 一方で、新田地区の真造新区長(54)は「(養鶏場の)臭いで窓も開けられず、苦痛の中で生活してきた。それなのに、市議会も市も建設に反対し、地区は孤立してしまっている」と肩を落とす。
 薮本市長は「産廃処分場を否定するわけではないが、山田錦への影響が強く懸念され、行政としても建設には反対だ」と話した。

出典:神戸新聞

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