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山林に産廃不法投棄 5容疑者逮捕

2010/10/14

ニュース

 残土装う?

 境署、鹿嶋署、県警生活環境課は13日、鹿嶋市の山林に大量の産業廃棄物を不法投棄したとして同市荒野、自称建材業菅谷康男容疑者(66)ら5人を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕した。

 今後、千葉県富里市の中間処分場についても産廃処理が不十分だった可能性があるとして同法違反容疑で捜査を進める方針。同市内では、市の事業中止命令を無視した残土搬入が後を絶たず、付近住民から苦情が相次いでいた。

 ほかに逮捕されたのは、鉾田市大蔵、重機オペレーター戸倉利明(45)、神栖市柳川、ダンプ運転手青木正(40)、潮来市島須、同萩原忠(55)、千葉県香取市、同石橋道夫(39)の4容疑者。

 発表によると、菅谷容疑者は4~7月の6回にわたり、青木容疑者らが運んできた家屋解体で出た木くずや廃プラスチック、富里市の中間処分場から出た汚泥などの産業廃棄物計約90立方メートルを所有している鹿嶋市津賀の山林に不法に捨てた疑い。

 受け入れ額はトラック1台あたり約4000~6000円だったという。

 菅谷容疑者らは約3年前から「残土埋め立て」と称して不法投棄を続けていたとみられるが、鹿嶋市から残土搬入許可は受けていなかった。菅谷容疑者は「産廃ではなく残土だ」、青木容疑者らは「廃棄物とは知らなかった」と、戸倉容疑者を除いて容疑を否認している。

 両署は、坂東市内の家屋解体業の施設内で焼却された廃棄物なども現場に運ばれているのを確認した。約5000平方メートルの現場には、10トントラック約6700台分の産廃約10万立方メートルが投棄されているとみられる。

 現場は北浦沿いに走る県道から約500メートル入った山林の一角。12日に現場近くを訪れると、約20メートルの高さに廃棄物が積まれ、山のようになっていた。ビニール袋や焼却物、がれきの様な物が地中から出ており、一目でゴミが埋められていると分かる。のり面にはパワーショベルの通り道が造られ、何年もかけて投棄された様子がうかがえた。

 鹿嶋市は1992年、土砂等の埋め立てなどに関する条例を制定。4、5年前から残土搬入が増えたため、2009年4月に土地所有者や運搬者の責任明確化、市に申請が必要な搬入面積の下限値を変更するなど条例の一部を改正した。

 しかし、事業中止命令を無視した残土搬入が続発。今年8月には再び条例を改正し、改良土の搬入や県外からの搬入を禁止し、規制を強化した。

 現場近くに住む女性(77)は07年12月頃、業者から「許可をもらってやるから悪いものは捨てない」と伝えられたという。その後、搬入が始まると、何かが腐ったようなにおいがし始め、夏場は午前3時頃から夜遅くまでパワーショベルの音が響き、「どんどん高く積み上げられていき、怖かった。逮捕されてホッとした」と話した。

出典:読売新聞

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