小型家電リサイクル加速 事業化へ実証実験着々
2013/12/09
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デジタルカメラや携帯電話、ゲーム機など新製品が次々と登場する中、使われなくなった小型家電の回収に兵庫県内の自治体も本腰を入れ始めた。大量に廃棄される家電から回収できる金属類は、利用価値が高いため「都市鉱山」とも呼ばれており、再資源化の取り組みが進んでいる。
4月に施行された小型家電リサイクル法は、廃棄された製品から、希少金属(レアメタル)をはじめ、銅やアルミ、プラスチックなどを取り出して再資源化を促す。兵庫県によると、同法施行後、神戸、明石、三木、三田、加東、淡路の各市が実証実験を行い、回収量や採算性などを確認している。
大栄環境三木リサイクルセンター(三木市口吉川町)には、神戸、三木、三田の3市で回収された家電が集まる。まだ使えそうな家電も多いが、巨大な破砕機にかけられ細かい破片に粉砕。ここから強い風でごみを除去し、磁石などで分類。約1時間後には、抽出された銅やアルミが再び輝きを取り戻す。
ただ今のところ認知が低いためか、11月に3市から集まった家電は計約1・5トンと、見込みより少なかった。各市の担当者は「家電の廃棄が多い年末に向け、さらにPRが必要」と話す。
出典:神戸新聞