富士通 全国規模で回収システム オフィス古紙１００％再生
2009/03/23
ニュース
富士通は１７日、オフィスが排出する古紙や機密文書を回収・再生する全国規模のリサイクルシステムを構築し、４月１日から運用すると発表した。国内３６５カ所のグループ営業所や研究所、１０カ所の工場を対象に、全国を１０地域に分けて回収車を効率的に巡回させる。焼却や埋め立てをなくす「ゼロエミッション」につなげる。情報漏れなしに機密文書を再生する仕組みも取り入れた。
新システムは、回収・処理方法の基準を策定。同基準に基づき、有限責任事業組合（ＬＬＣ）の「全国情報セキュリティ＆リサイクルネットワーク」が処理業者を統括し、地域ごとに効率的な巡回回収を行うことで、運搬コストを削減する。
機密文書は、回収後もトレーサビリティー（追跡）システムを使って処理を終えるまで個別に追跡し、情報漏れを防ぐ。
廃棄物データを一元管理するシステムや、データを事業所別に集計するシステムも導入し、効率化を目指す。全国統一基準に基づいて運用するリサイクルシステムでは国内最大規模となる。
事業所ごとの回収は無駄が多く、機密文書で２０％、古紙で３０％が再生できていなかった。今回の統一システム導入で、リサイクル率は１００％になり、「処理費用は５分の１以下になる」（朽網道徳（くたみ・みちのり）・環境本部環境企画統括部長）という。
出展：フジサンケイアイ
