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富士北麓、テレビ不法投棄に泣く…今後も増加か

2011/01/24

ニュース

 ブラウン管などアナログテレビの不法投棄が、山梨県の富士河口湖町と忍野、山中湖両村で急増していることが分かった。

 富士吉田市と鳴沢村を含む同県の富士北麓地域5市町村が、今年度に処分した不法投棄テレビは119台で、すでに昨年度の90台を上回っている。7月から地上デジタル放送(地デジ)へ完全移行するため、各自治体は「残り半年でさらに増えるのではないか」と心配する。

 富士・東部林務環境事務所は「地デジ対応テレビへの買い替えが進み、処分に必要なリサイクル料金を免れるため不法投棄をするケースが多いのではないか」と推測する。ブラウン管テレビの場合、リサイクル料金は3000円前後かかる。ごみ集積所に放置した場合も不法投棄にあたる。

 富士河口湖町は、処分台数が昨年度の4台から29台に急増し、「確保していた予算をすでにオーバーしている」と頭を抱える。富士北麓地域は首都圏から近く、山林も多いため県外からの投棄も少なくないという。

 昨年度の2倍近い32台を処分した忍野村でも「山林の奥まった場所でなく、林道沿いなど車で来やすい場所に捨てられている」と嘆く。山中湖村も昨年度の13台から23台と増加している。

 一方、富士吉田市は処分台数が減少。昨年度の55台が現時点で35台。同市は不法投棄が多い場所に監視カメラを設置しており、担当者は「カメラなどが不法投棄の抑止になっているのでは」としながらも、「残り半年で急増する可能性もあるので、引き続き警戒を強めていく」としている。

出典:読売新聞

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