安政遠足 峠コースに投棄車両
2010/09/07
ニュース
安中市で行われる安政遠足「侍マラソン」峠コースの旧中山道碓氷峠の山道に、不法投棄車両があり、県自動車整備振興会碓氷支部青年部(佐藤和之部長)が撤去に乗り出した。
「安政遠足侍マラソン峠クリーンエイド」と題して五日、撤去作業が行われたが、峠道には「搬出にはヘリコプターが必要」な車両が残っているという。
五月の侍マラソンに参加した会員から「コースの山道に放置車両がある」との話があった。このため、同青年部役員らが現地を訪れて調べたところ、朽ちたり土に埋まったりした車両が数台確認できた。
「車が通れる道もない峠道なのに、どこからどうやって車を入れたのか」と首をひねるほどの状態。同青年部では、自動車にかかわる者の社会貢献策、水質汚濁防止、景観改善、新たな不法投棄防止になればと、撤去することを即決した。
この日の「クリーンエイド」参加者は同支部の十三人。車両を運び出すための道ごしらえに始まり、除草や土に埋まった車両の掘り起こしなど悪戦苦闘を繰り返し、車両三台と部品類を回収した。
作業後「あと一台ある」と佐藤部長。場所は歩くのがやっとの峠道で「ヘリでもなければ運び出しは不可能なほど」だが、そのままにしておく気はない。「何とかしたい」と決意を示した。
出典:東京新聞