姫路の建設現場爆発:ごみ処理場「エコパークあぼし」、月内再開へ /兵庫
2010/04/28
ニュース
◇対策検討委、「安全手順書」を了承
姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」の爆発事故で、市の安全対策の是非を検討する専門家組織「調査・安全対策検討委員会」(委員長・平野敏右東大名誉教授)は27日、市内で会合を開き、市から提示された安全対策案を了承した。
これで事故後に停止していたセンターの操業は月内にも再開される見通しとなった。
市が実施するハード面での対策は「ガスを拡散させるためマンホールやピット(配管などが集まる小空間)210カ所のふたに穴を開ける」や「屋内31カ所にガス警報器を取り付ける」など。
一方、ソフト面では(1)1時間ごとの巡回と1日1回のガス検知の実施(2)警報機が作動したら窓を開けガス濃度を測定する(3)見学中の一般市民を避難させる--などの手順を徹底させる。
この日の会合で、市は各種対策をまとめた安全手順書を委員に提示。委員会側は「巡回場所を指定すべきだ」などの注文を付けたうえで、「当面の対策としては有効」と了承した。
市は28日に網干地区で住民説明会を開き、安全対策を説明する。ハード面の対策は同日中に終了させる予定。
平野委員長は「この対策をすれば爆発は絶対に起きない。同様の施設と比べても過剰な対策だが、爆発が起きた場所なのでこのくらいしたほうがいい」と話した。
出典:毎日新聞社