女鹿清水:名水守れ 廃棄物不法投棄防止に、監視カメラ設置へ−−築上町 /福岡
2012/09/27
ニュース
名水「女鹿清水」の湧く築上町小山田の周辺で、廃棄物の不法投棄に住民が悩まされている。町はゴミ投棄防止のため、町内6カ所に監視カメラの設置を決めており、住民は「ぜひ(この地区に)設置してほしい」と要望している。
清水の湧く山間部は、02〜04年に広域農道「京築アグリライン」が開通。その後、夜間にトラックが現れ、家電や土砂が捨てられるようになった。また清水から約100メートル離れた奈古の山中に、5年前から町内の建設業者が産廃を運び込み始めた。住民は「富山(女鹿観音)山系環境保存期成会」を11年11月に結成、パトロールを繰り返し、監視を続けた。会長の左野寛之さん(68)は「現場には、金属片や塩化ビニール管が積み上がっていた。ごみを燃やしたのか、煙が上がっていたこともあった」と話す。
県京築保健福祉環境事務所は、廃棄物処理法に違反するとみて07年から、撤去するよう業者に指導。業者はゴミの搬出入を繰り返していたが今年4月、すべての廃棄物を運び出した。この業者は「建設現場から出た廃棄物を仮置きしていた。もう搬入しない」と説明した。
出典:毎日新聞