奈良県の養鶏場経営者逮捕 鶏の死骸を違法に焼却
2015/08/04
ニュース
奈良県天理署は、養鶏場で死んだ鶏を許可なく焼却したとして、同県田原本町の養鶏場の経営者、島中晃實容疑者(79)を廃棄物処理法違反で現行犯逮捕した。家畜の死骸は産業廃棄物の扱いとなり、専門業者が処理することになっている。島中容疑者は「暑さで鶏が死んだので処分するために焼いた」と容疑を認めているという。
警察の発表によると、島中容疑者は、8月2日午後8時25分頃、養鶏場の敷地内のドラム缶で死んだ鶏約10羽を許可なく燃やした疑い。消防署員が煙を発見し、天理署に通報した。
奈良市では最高気温が36度前後の猛暑が続いており、この暑さによりおよそ200羽の鶏が同養鶏場で死んだとみて調べている。
奈良県が死んだ鶏3羽を解剖したところ、筋肉が熱せられた状態になっており、猛暑が死因とみている。また、鶏インフルエンザの簡易検査も行ったが、結果は陰性だった。
この事件をうけ、県内の57の養鶏業者に、養鶏場の温度管理を徹底するよう注意を呼びかけている。