大震災がれき580万トン 県の一般廃棄物12年分
2011/04/18
ニュース
岩手県は16日、東日本大震災で生じたがれき量が県の一般廃棄物12年分の約580万トンに上り、処理費用約3110億円が見込まれることを明らかにした。達増知事が同日、県庁で会談した松本龍防災担当相に説明した。
がれき量は当初の約380万トンから、倒壊建物や漁港、港湾などの確認作業が進み増加した。
県の年間一般廃棄物48万トンの12年分に当たり、仮置き場は東京ドーム約66個分の約3平方キロメートル必要だが、これまでに見通しがついたのは約1・2平方キロメートル。平地は仮設住宅の建設用地に充てるため、まとまった土地確保が難しい状況だ。
県は仮置き場への移動を年内に行い、3~5年で処理を完了する方針。
政府はがれき撤去の費用を全額国費負担する方針。県は仮置き場の土地購入費、自動車や船舶も補助対象とすることを要望した。
松本防災担当相は「市町村、県も努力していただき、政府もしっかりサポートしたい」と応じた。
出典:岩手日報