大阪・貝塚のパチンコ店、建設産廃を 会社側否定、容疑で住民が告発
2009/03/31
ニュース
大阪府貝塚市のパチンコ店建設現場から、がれき類の混じった建設残土(産業廃棄物)を運搬し、不法投棄した疑いがあるとして、同市の住民が大阪市内のパチンコ店経営会社を廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で大阪地検特捜部に刑事告発した。住民らの指摘を受け、府は建設や残土の運搬を請け負った府内の建設会社など4社を同法に基づき指導したが、住民側は「指導にとどまっており、府の対応は十分ではない」としている。
一方、パチンコ店経営会社は「すべて適法に処理している」と不法投棄を強く否定している。パチンコ店の建設を巡っては、現場の土壌が汚染されている疑いがあるとして、近くの住民らが土壌調査を要請。しかし、同社は「ライバル店による出店妨害だ。すでに自主調査をして府に報告しており、問題ない」と反発している。
告発状は、パチンコ店経営会社が08年9~10月ごろ、建設現場から収集した産業廃棄物を大阪府泉南市内の住宅の造成予定地に捨てたとする内容。今月24日、特捜部に提出した。
府は今月5日にまとめた調査報告書で、複数の現場から泉南市内に運び込まれた残土4000トンのうち、産廃にあたるがれき類が27トン混じっており、4社に混入防止を指導したとしている。府によると、パチンコ店建設現場からは3000トンが搬入されたが、がれき類がそこから出たかどうかは判別できないという。
出展:毎日新聞