夕張市:旧北炭鹿ノ谷倶楽部、小樽の業者に無償譲渡 /北海道
2009/05/01
ニュース
夕張市は4月30日、休止中の歴史的建造物「旧北炭鹿ノ谷倶楽部」(夕張鹿鳴館)を小樽市の産業廃棄物処理業者「テクノ」(青柳るい子社長)に無償譲渡すると発表した。同社は2000万円をかけて補修整備し、レストラン兼宿泊施設として活用する。
同市の公募に、テクノのほか、海外から1団体の申し込みがあり、選考委員会の協議の結果、テクノへの譲渡が決まった。
テクノは、老朽化が目立つ建物の補修作業を早急に着手する。今年8月には内部を一般公開し、今年末までにレストランと宿泊施設もオープンの予定。同社の和田正樹副社長は「夕張の迎賓館的なイメージで誰でも気軽に入館できる施設として四季を通じて営業をしたい」と話している。
同倶楽部は1913年に北炭が建設した迎賓館。北炭撤退後は市が観光施設として活用してきた。財政破綻(はたん)後は夕張リゾートが指定管理者として管理・運営していたが、昨年10月に休館となり、市が新たな管理先を募集していた。
出典:毎日新聞