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基準値320倍のダイオキシン検出 東大阪ごみ施設跡地

2010/08/09

ニュース

 東大阪市と大東市でつくる「東大阪都市清掃施設組合」は7日、東大阪市水走(みずはい)4丁目のごみ焼却施設跡地の地下水から環境基準値の320倍のダイオキシン類が検出された、と発表した。

 跡地はグラウンドとして市民に開放されており、組合は2月に周辺土壌から基準値を超えるダイオキシン類が検出されたことを把握していたが、今月になってようやくグラウンドの使用を禁止した。

 組合によると、グラウンドがあるのは現在稼働中のごみ処理施設がある組合の敷地の一部。

 1981年にもともとあった焼却施設が休止されて以降、グラウンドに整備された。ここには2015年に新施設を完成させる予定で、工事を控え、昨年12月にグラウンド地下の土壌調査を実施。今年2月に基準値の3.5倍のダイオキシン類が検出された。

 これを受け、地下3メートルの地下水を調査したところ、基準値(1リットルあたり1ピコグラム)を上回る320ピコグラムのダイオキシン類が検出された。敷地境界の4地点の地下水をさらに調査した結果、いずれも基準値を下回ったことから、「外部への流出はなく、健康被害はない」としている。

 組合は7日の会見で、グラウンドを今月から使用禁止にした理由を「安全を確保するため」と説明。

 最初にダイオキシン類が検出された2月に使用禁止としなかったのは「7年前の調査でグラウンド(に入れた)表層の土の安全が確認されていたから」としている。

 近くに住む男性(69)は「グラウンドは、よく小学生がソフトボールをしている。子どもが使うんだから、危険な可能性が分かった時点で公表し、対応をとるべきだったのではないか」と話した。

出典:asahi.com

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