基準値25倍のヒ素検出 産廃周辺の地下水
2013/07/08
ニュース
県が5月に実施した沖縄市北部の産業廃棄物処分場周辺の地下水調査で環境基準値を超えるヒ素が検出された問題で、基準値を超えた調査地点4カ所のうち1カ所で基準値の25倍(0・25ミリグラム)のヒ素が検出されたことが5日までに分かった。別の地点でも17倍(0・17ミリグラム)の値が出ているが、県環境整備課の比嘉榮三郎課長は「ヒ素が自然由来なのか産廃が原因か現段階では判断できない。調査を継続し、原因を究明したい」と話した。
県は風評被害を与えないよう調査地点を公表していないが、検出状況は6月に地元自治会や沖縄市、事業者など7者で構成する「ごみ山改善進行管理協議会」に報告していた。7月下旬に池原や登川、知花で住民に説明し、調査は8、10月にも引き続き実施する。
ヒ素の検出状況はそのほか2・4倍、1・3倍だった。1月調査でもこの4カ所から基準値超えのヒ素が検出されている。4カ所の地下水は、飲料水や生活用に使用していない。処分場周辺の農業用水の貯水槽の調査では、基準超えのヒ素は検出されなかった。
出典:沖縄タイムス