善商の不法投棄 岐阜市が初撤去
2010/01/27
ニュース
岐阜市椿洞で産業廃棄物処理会社「善商」が産廃を不法投棄していた問題で、岐阜市は26日、行政代執行による産廃の撤去作業を開始した。これまで民間業者による自主撤去の動きはあったが、市による本格的な撤去作業は初めて。
問題は2004年3月に発覚。覆土を含め約125万立方メートルに及ぶ木、コンクリート片、プラスチック、金属類などの建設廃材の不法投棄がわかった。
市は06年4月、同社に産廃の撤去措置命令を出したが、廃棄物処理法違反罪で実質的な経営者の実刑判決が確定。同社が休眠状態となった。
このため、市は昨年3月、行政代執行で約40万立方メートルの部分撤去を決定した。総事業費は約100億円で、国が45%、市が55%を負担する。
一日の撤去量は約600立方メートルにのぼり、約40万立方メートルの撤去には約3年かかる見込み。撤去作業は、掘削した産廃をベルトコンベヤーにのせ、大きさや材質ごとに選別。その後、トラックに積み込み、搬送した。可燃廃棄物は焼却処分され、不燃廃棄物は産廃現場となった山ののり面形成などに使われる。
出典:読売新聞