和歌山県 エコマネジメント株式会社 食品リサイクル
2018/04/16
ニュース
和歌山県の産業廃棄物処理業、エコマネジメント株式会社は、食品廃棄物をリサイクルし、家畜飼料エコフィードを製造している。同社のエコの里桃山工場では、ミカンの皮や梅の種、おからなどの食品廃棄物を年間12,000t受け入れている。そのうち20%を飼料化しており、発酵、破砕、攪拌処理を行っている。
おからの場合、サイレージという技術を使い、乳酸菌を混ぜてフレキシブルコンテナバッグに入れ、一定期間、密閉状態にし発酵させる。これは、熱処理などを使用しないため環境にやさしい。その後、天日干しで乾燥させるという。牛の飼料ということで、衛生面にこだわる。また、梅の場合は、消臭効果があるため、牛舎の臭いが軽減する等、繁殖牛農家からも好評だという。2017年には、御坊市に自社牧場を作り、エコフィードを使い、16頭の牛の実証飼育を開始した。使用しているエコフィード飼料は、化学的に分析した栄養素を配合したもの。
同社は、エコフィールドにリサイクルできない食品廃棄物は土として活用することを検討中で、今後もゴミの減量化と地元の畜産業界に貢献したいとしている。