君津の不法投棄:県が汚泥撤去開始 期限過ぎ行政代執行 /千葉
2012/09/18
ニュース
君津市川谷の山林に9年前、不法投棄された有機溶剤汚泥が原因で、土壌から環境基準(1リットル当たり0・02ミリグラム)の約2100倍に当たる発がん性物質のジクロロメタンなどが検出された問題で、県は12日、不法投棄した業者が汚泥撤去の措置命令に従わなかったとして行政代執行に踏み切った。
県廃棄物指導課によると、行政代執行は12日午後2時から着手し、重機で汚泥を掘り起こす作業などを行った。汚泥は約4ヘクタールの山林内に88立方メートル投棄されており、作業完了までに約4カ月程度かかるという。撤去には約1300万円かかるとみられ、費用は投棄に関わった業者2社やトラック運転手に請求する。県は7月27日付で業者などに撤去を求める措置命令を出したが、2社とも命令期限の8月10日までに具体的な計画書などは提出されなかったという。
県が周辺の半径1キロ圏内の井戸水などを調べた結果、有害物質は検出されなかったという。
出典:毎日新聞