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名古屋工大:PCB含有機器、10台誤って廃棄

2010/09/15

ニュース

 名古屋工業大(名古屋市昭和区)は14日、猛毒のPCB(ポリ塩化ビフェニール)を使った高圧コンデンサー10台を紛失したと発表した。管理者の教員が2月下旬に他の不用金属物と一緒に運送会社に搬出させ、リサイクル業者に引き取られたが、その後どうなったか分かっていないと説明している。

 同大によると、8月30日に学内のPCB廃棄物の点検をした際に紛失が発覚。翌31日に名古屋市に報告した。コンデンサーは68年に購入し、高電圧実験に使っていたが、03年以降は使わず実験室で保管していたという。

 PCBを含むコンデンサーは、PCB廃棄物であることを示す表示が義務づけられているが、このコンデンサーに表示はなく、教員はPCB廃棄物との認識がなかったという。

 高橋実学長は「工科系大学としてこのような事態を招き誠に申し訳ない。管理について徹底した見直しをしたい」と陳謝した。

 PCBは発がん性などのある有害物質。紛失したコンデンサーには1台当たり30.4リットルのPCBが含まれているという。

出典:毎日新聞社

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