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古紙の分別収集 全区でスタート 大阪市

2013/10/17

ニュース

 大阪市がごみの減量を目指し、10月から新聞や段ボールなどの古紙の焼却処分をやめ、リサイクルを推進する分別収集を全区でスタートさせた。近畿の政令市で古紙の分別収集は初めての取り組み。これまで大きな混乱はないものの、指定された収集日以外に出された古紙が放置されるケースもあり、市は啓発に引き続き力を入れる。

 大阪市のごみ処理量のピークは1991年度の217万トン。缶や瓶、容器包装プラスチック類の分別を取り入れたことで、昨年度は112万トンと約半減している。古紙はこれまで市のごみ処理場で焼却処分されてきたが、市は2015年度にはごみ処理量を100万トン以下とする目標を掲げている。「100万トンを切るためには、古紙の分別収集は最後のとりで」(市環境局)と力を込める。

 家庭ごみについては10月1日から、「古紙・衣類」を6種に分別して収集。北、都島など6区で2月から先行実施していた取り組みを全区に拡大した。事業ごみについても、リサイクルが可能な紙類の焼却工場への搬入が禁止された。古紙は家庭ごみと事業ごみ合わせて約13万トン(10年度)に上り、分別収集とリサイクルを推進することで、油が付着するなど汚れの激しいものを除き、約10万トンをトイレットペーパーなどへの再利用に見込む。

 市によると、6区で先行実施した家庭ごみの「古紙・衣類」の分別収集の2~6月の状況は、計画では約2400トンを見込んだものの、実際には約570トンにとどまった。同局では事前の周知不足が影響したとみて、分別収集を全区拡大するに際し、全戸への啓発用リーフレットの配布に加え、地域での説明会の開催に力を入れた。

 全区実施に当たり、一部で普通ごみの収集日を変更したことで、段ボールなどが古紙の収集日以外に普通ごみとして出されたケースも少なくない。同局は、分別ルールが守られていない場合には、「収集できません」と書かれたシールを貼り、収集せずに各自で持ち帰ってもらうことにしているが、地域住民からは放置されたままのごみの苦情が出ることも。

 城東区の主婦(73)は、「分別の区分がややこしく、ごみを出すのに手間が増えてやっかいになった」とこぼす。とはいえ同局は「古紙の分別収集で普通ごみが減っている印象。分別への意識は高く、スムーズにいっている」と話す。

 市は今年1月、当初は建て替え計画のあった森之宮ごみ処理工場(城東区)を停止しており、橋下徹市長は9日の定例会見で「無駄なごみ処理場を建てることをやめ、その分、市民サービスに還元していきたい」と市民への協力を呼び掛けた。

出典:大阪日日新聞

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