収集の粗大ごみ換金 横浜市委託業者の元従業員
2010/11/05
ニュース
横浜市に委託され粗大ごみを収集していた一般廃棄物処理業者(横浜市南区)の元従業員の男性が、家庭から出されたゴルフクラブセットなどの粗大ごみ15点を指定の処分場に運ばず、リサイクルショップに持ち込んで換金していたことが4日わかった。
市は同日、粗大ごみを契約通りに処分場に運ばなかったとして、この処理業者を1か月の指名停止処分にした。
市によると、元従業員は2007年4~12月、鶴見、神奈川、港北の3区で収集したゴルフクラブセット、ゴルフバッグ、ギターなどの粗大ごみを、市内のリサイクルショップ3店に売った。換金額は不明という。
今年9月、「(元従業員が)ゴルフクラブを換金している」という匿名の投書があり、市が処理業者に調査させ、判明した。元従業員は処理業者に「換金して知人との飲食代に使った」と話しているという。
元従業員が今年10月、換金したものとほぼ同じ中古品15点を中古店で購入して市に返却したため、市は警察に被害届を出す予定はないという。市は、返却された15点のうち金属くずを専門業者に約950円で販売した。
この問題を受け、市は10月29日から、粗大ごみの収集を委託している4業者とかつて委託した2業者についても調査したが、ごみの流用などはなかったという。市資源循環局は「処理業者に従業員の指導の徹底を求め、再発防止に努める」としている。
家庭から出された粗大ごみを巡っては、今年8月、同市職員ら5人が、処分場に運び込まれたゴルフクラブなどを私的に使っていた問題が発覚したばかりだった。
出典:読売新聞