割り箸リサイクル:木質燃料に 旅館などで使用済み8万膳を再生 城崎オリジナル、こども園で火入れ式 /兵庫
2013/11/23
ニュース
豊岡・城崎温泉の旅館や飲食店などの使用済み割り箸約8万膳分(約320キロ)を回収し、再生利用した燃料・木質ペレットが完成した。割り箸リサイクル事業として、豊岡市商工会青年部城崎支部が取り組み、20日は豊岡市城崎町の城崎こども園で寄贈式や火入れ式が行われた。地域の特徴に着目した燃料資源の地産地消の試みとして、市立城崎小の児童も環境学習に取り入れてきた。
城崎こども園ではこの日、事業報告もあり、園児、児童、青年部城崎支部メンバーをはじめ、中貝宗治市長、ペレットを作った「豊岡ペレット」代表取締役で北但東部森林組合の稲葉修吾・組合長ら約70人が参加。火入れ式では城崎小の5年生たちがペレットを専用ストーブに次々に入れると、暖かな炎が次第に大きくなり、参加者は事業達成を互いに喜んでいた。
青年部城崎支部によると、割り箸リサイクル事業は今年に入ってから計画を練り始め、4月から城崎町域4カ所に回収箱を置いて使用済み割り箸を集め、9月に豊岡ペレットに運び込んだ。城崎小の5年生もペレットの製造工程を見学したり、青年部城崎支部メンバーと一緒に環境学習の成果を壁新聞にまとめたりした。
円柱状のペレット(直径6ミリ、長さ3センチ以内)は製造工程で市内産間伐材も加え、使用済み割り箸を使った城崎オリジナルとして約2トンを製造。城崎小の5年生も協力し、青年部城崎支部から城崎こども園をはじめ、市城崎支所▽城崎地区公民館▽豊岡消防署城崎分署へ寄贈された。
青年部城崎支部の月本誠一・地域振興委員長は「取り組みが具体的な形になり、地域にリサイクルの大切さを残せた」と語り、久保田一三・支部長は「まちづくりは手の届くところから始めれば、実現することを子どもたちに伝えられたと思う」と話していた。
出典:毎日新聞