凸版印刷、JAREC、放電精密の3者で 高度マテリアルリサイクル研究会|リサイクル技術の確立
2022/10/24
ニュース
凸版印刷・JAREC・放電精密加工研究所の3者は、「高度マテリアルリサイクル研究会」を設立した。
本研究会は、従来リサイクルが難しいとされた、アルミ蒸着フィルムを含む処理が複雑な複合プラスチックのリサイクル技術の確立と社会実装を目的としている。
実は、日本で排出される廃プラスチックのうち、約50%は容器包装由来のもの。内容物の保存性の向上やレトルト調理への対応などのため、高いバリア性などの機能性が求められ、アルミ蒸着フィルムをはじめとする、リサイクルが難しい複合プラスチック製品が多く使用されており、それらをリサイクルする技術構築が急がれている。
初期段階は、工場などから排出される廃プラスチックを対象とし、リサイクルにおける課題抽出を行い、技術開発と安定的な運用を目指していく予定だ。リサイクル技術の開発以外にも、分別回収から再製品化まで、プラスチック成型メーカーの協力を得つつ、新たな市場を開拓していく。また、法規制や制度などに関して、リサイクルを推進するための提言も積極的に進めていく。