処分場の許可、効力停止=隣接地は「産廃富士」-奈良地裁
2009/11/28
ニュース
奈良県五條市西吉野町に計画された産業廃棄物の埋め立て処分場をめぐり、奈良地裁(一谷好文裁判長)は27日までに、地域住民の申し立てを受け、県の出した設置許可の効力を停止する決定をした。
住民らは設置許可の取り消しを求める訴訟を起こしており、効力停止は訴訟の判決が確定するまで。
一谷裁判長は「有害物質が排出された場合、住民が重大な被害を受ける恐れがある」と認定。同じ業者が隣接地に設けた処分場では、許可された分を超えて埋め立てが行われ、「産廃富士」と呼ばれるほどになったことなどを指摘し、損害を避けるため緊急の必要があると認めた。
県廃棄物対策課の福谷健夫課長の話 法令に基づいて処理したもので、(裁判所の)判断は残念。専門家とも相談し対応していく。
出典:時事ドットコム