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再処理工場試運転から2年 操業開始に向け正念場

2008/03/31

ニュース

 日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で試運転(アクティブ試験)が始まって31日で2年。最終段階に入った試運転は、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体製造の難航で事実上中断しており、5月以降に迫った操業開始に向け正念場を迎えている。

 「つまずくならばガラス固化と思っていた」と原燃幹部は明かす。廃棄物とガラスを溶かし合わせる炉の底に金属がたまり、溶液が流れ落ちにくくなるトラブルのため、昨年12月から固化体製造はストップしたままだ。先行施設の東海再処理工場(茨城県)でも同様のトラブルが起きたため、原燃は炉の形状を改良するなどの対策をとっていたが再発は防げなかった。

 児島伊佐美社長は「これが最後の試練」と意気込む。しかし製造再開後も国から「追試」として節目ごとに報告を求められるなど関門は多く、さらなる操業延期につながる恐れはぬぐえない。関係者からは「(洞爺湖サミット前の6月に青森市で開かれる)エネルギー相会合に間に合わせるのも厳しい」との声も聞こえる。

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