元の製品より価値の高いものにリサイクルする「アップサイクル」
2018/08/20
ニュース
単に再利用するリサイクルではなく、元の製品より価値の高い物にリサイクルする「アップサイクル」が注目されている。「アップサイクル」は1990年代に海外で生まれ、リサイクルを発展させた考え方。アディダスが、廃プラスチックをシューズのアッパー素材に利用するなど大企業での取り組みも進んでいる。
「アップサイクル」に取組むウィファブリックは、有名ブランドの生地やファスナーなど、衣料の付属品などが売買できるサイト「スマセル」を運営している。価格は、店頭の1割以下のものもあり、衣料品メーカーや繊維商社が多く利用している。売れ残り、廃棄寸前になったものであることから価格が安いという。
現在、同サイトは、国内外の1500社が登録している。メーカーや繊維商社などが販売し、同業者が仕入れるBtoBのフリマのようなもので、同社の福屋社長が前職の繊維商社勤務時代、大量に衣料品が廃棄されることに疑問を感じたことから始めた。「アップサイクル」で廃棄物を減らし、社会貢献を目指す。