使用済みの小型家電を無料で回収します 千歳市が2014年4月から
2013/11/29
ニュース
千歳市は、2014年4月から使用済み小型家電の資源回収を開始する。市内のコミュニティーセンターと支所の計14カ所に、携帯電話やパソコンなど使用済み小型家電を無料で回収するボックスを設置する方式。無料化と回収拠点を複数箇所に設けることで利便性を高め、内蔵した貴重な金属の再利用を促進する考えだ。
家庭の小型家電の処理は現在、「不燃ごみ」か「大型ごみ」に分類して収集するか、市環境センターに直接運んでいる。処理手数料がかかる。回収後は、破砕処理し鉄やアルミは取り出されるものの、ICチップに含まれる銅や銀、レアメタル(希少金属)などの金属は回収できず、不燃ごみとして埋め立てられてきた。
4月施行の小型家電リサイクル法は、小型家電の分別収集を行い再資源化ができる業者に適正に引き渡す取り組みを、自治体の努力義務として定めている。
回収ボックスを利用した拠点回収に加え、市環境センターへの搬入も無料となる。
回収対象は、レアメタルなど希少な金属が用いられた基盤を内蔵するデジタルカメラ、パソコン、携帯電話、電卓、ドライヤーなど、ボックスの間口に入るサイズの小型家電。ボックスは高さ1メートル、間口70センチ、奥行き50センチの大きさ。投入口は45センチ×40センチで対角線は約60センチ。設置費用は国からの認定を受けた回収事業者が負担する。
投入の前にパソコンや携帯電話の個人情報の抹消を呼び掛け、施設の管理人の目につく場所に設置し、盗難も防止する。
今後は事業者を選定し、市民に回収開始を周知する。市では「事業者とも協議を進め、市民の皆さんにリサイクルへのご協力を呼び掛けたい」としている。
出典:苫小牧民報社