佐賀大など、医療機器処理を研究 リサイクル狙う
2013/08/12
ニュース
佐賀大学は9日、使用済み医療機器を適正にリサイクルするための処理手順について研究を始めたと発表した。佐賀県医療センター好生館(佐賀市)、佐賀県と共同で、プロジェクトを立ち上げた。医療機器に含まれる有害物質を安全に処理するとともに、レアメタルなどの資源を有効に再利用するのが狙いだ。
5月に新病院を開いた好生館の旧病院内にある不要な大型機器の処理を実証プロジェクトの対象にする。来年3月までに処理の手順を標準化し、報告書にまとめる。
佐賀大などは今年10月までをめどに、医療機器メーカーと処理業者に解体や有害物の管理方法などに関するアンケートを実施。10月以降、好生館旧病院で不要になった機器を処理し、リサイクルの手順を記録していく。報告書では機器別にリサイクル率や環境負荷の大きさなどを数値化する。
医療コンサルティング会社の試算によると、医療機器は国内で年1万6千トンが廃棄されている。
出典:日本経済新聞