伊賀の鉱山、廃材110トンを不法投棄 業者の男、容疑で逮捕 三重
2011/01/19
ニュース
建築廃材を伊賀市の鉱山に不法投棄したとして、県警生活環境課と伊賀署は18日、廃棄物処理法違反(産業廃棄物の不法投棄)の疑いで、同市槙山、鉱山業、服部泰治容疑者(58)を逮捕した。容疑を認めているという。同課などは、服部容疑者が逮捕容疑のほかにも長年に渡り不法投棄を繰り返した疑いがあるとみて追及している。
逮捕容疑では、服部容疑者は昨年10月ごろ、家屋解体工事で出た瓦くずや木くず、壁土など約110トンを、同市槙山の鉱山に埋め立てて不法投棄したとされる。
同署によると、服部容疑者は平成15年ごろ、地元の森林組合と今回の不法投棄現場となった山の鉱物採掘土地使用契約を結び、粘土を採掘してきた。一方で服部容疑者は、家屋解体を請け負っていたといい、解体に伴って出た建築廃材を鉱山に埋め、覆土をして投棄がばれないようにしていたという。
県が行った昨年10月の調査で今回の不法投棄が発覚。県の事情聴取に対して服部容疑者は投棄の事実を認めたという。投棄量が多いことから、県が県警に通報していた。
伊賀署などは、不法投棄の量が1万トンを超える可能性もあるとみて捜査しており、同署は「個人としては近年にないスケールの大きな犯罪になる可能性がある」としている。
出典:産経ニュース