伊豆大島:流木などのがれき3万トン 処理費用10億円に
2013/11/04
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台風26号による土石流被害を受けた東京都大島町(伊豆大島)は3日、流木などのがれき(災害廃棄物)の総量が約3万トンに上るとの推計を発表した。九州北部豪雨(2012年7月)で1100棟以上の家屋被害が出た熊本県阿蘇市の約2.2万トンを上回り、処理費用は10億円近くなる可能性もある。島内だけでは処理できないとみられ、町は東京都の協力を得て一部を島外処理する方針。
推計によると、災害廃棄物の内訳は▽家屋倒壊などで発生した家財道具や畳など約6000トン▽流木約2万4000トン。このほかに取り除くべき土砂が約8万トンに上るとみている。がれきや土砂は現在、島内の空き地など5カ所に集積しているが、うち1カ所は既に満杯状態という。
島には1日約20トンの可燃ゴミを処理する焼却施設があるが、通常の一般ごみを日々焼却している。土砂に一部含まれているとみられるがれきも分別処理する必要があり、町や都は島内だけでの対応は困難とみて、5日に島外での処理方法について協議する。
昨年7月の九州北部豪雨で土砂崩れなどにより22人の死者・行方不明者が出た熊本県阿蘇市では約2.2万トンのがれきが発生し、約6億5000万円の処理費がかかった。11年9月に台風12号の豪雨で1000棟超が被災した三重県紀宝町では約1.5万トンのがれき処理に約5億円かかった。
3日、大島町を訪れた井上信治・副環境相は「(がれきを広域処理した)東日本大震災の経験もある。一日も早い処理に全力で取り組む」と述べた。
出典:毎日新聞