伊藤園 「茶殻リサイクルシステム」確立
2018/11/02
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飲料メーカー大手の伊藤園が、製造過程で排出される茶殻をリサイクルする「茶殻リサイクルシステム」を独自技術で確立している。
関係会社と共同で、茶殻を原材料の一部に使用する他、建材や畳、段ボール、樹脂製品など約100種類のリサイクル製品を開発している。
昨年はスポーツメーカー「ミズノ」と、スポーツフィールド用茶殻配合チップを開発。同商品は、表面温度上昇抑制効果があり、人と環境にやさしいという。また、木質ボードに茶殻を配合した茶配合ボードは消臭効果がある畳床に。プラスチック樹脂に茶殻を配合した茶配合樹脂は、抗菌効果を持つ日用品にと加工している。
従来、茶殻の水分の含有率と温度が高いため、リサイクルするには、様々な問題があったが同社は、茶殻に残る緑茶ポリフェノールなどの有効成分に着目。長年、研究を重ねてきた結果、水分を含んだままでも製造工程に投入できるシステムを開発し、様々なリサイクル製品を生み出した。