仙台市、葬祭業者を告発 遺品など無許可収集
2008/04/17
ニュース
廃棄物収集・運搬業の許可を受けずに「お焚(た)き上げ」名目で故人の遺品などを集め、処分場などに運んだ疑いがあるとして、仙台市は16日、廃棄物処理法違反の疑いで、札幌市白石区の葬祭業「札幌納棺協会」を宮城県警泉署に刑事告発した。泉署は告発を受理した。
告発によると、同社仙台支店(泉区)と石巻営業所(宮城県石巻市)は昨年夏から秋にかけ、仙台、石巻両市の許可を得ていないのに、仙台市内の葬儀社などから収集した仏具の木くずなどを市内の廃棄物処理場などに運んだ疑い。
仙台市は昨年8月、同社が故人の遺品などを処分場などに運ぶのをやめるよう行政指導。同社は10月、違法な廃棄物収集・運搬に当たることを認めたが、その後も処分場に運ぶのを止めなかったため、市などが対応を検討していた。
札幌納棺協会は「詳しいことが分からないので現時点ではコメントできない」としている。
県警や仙台市などによると、仙台支店は1998年開設。お焚き上げをすると言って、葬儀社などを介して遺品や仏具などを収集。葬儀社からは1回、1万―5万円の手数料を取っていた。昨年夏から秋にかけ、処分場に運んだ遺品などの総量は約1.5トンに上るとみられている。