京都府 産業廃棄物回収システム構築
2017/03/14
ニュース
京都府は、産業廃棄物の効率的な回収システムを構築し、廃棄物のリサイクル率向上を図る。同システムは、廃棄物を排出する工場などのコンテナに廃棄物量を測定するセンサーを設置し、廃棄物の量から効率的な回収ルートを編み出すというもの。廃棄物量が再資源化可能な量に達すると、効率的な回収ルートが業者に送信され、それを基に収集していく。同サービス導入により、最終処分される廃棄物を大幅に減少させることが可能になる。実施地域は、工業団地や工場集積地区を予定しており、6月頃のスタートを目指す。2017年度の一般会計当初予算案にセンサー設置費やシステム構築費1千万円を盛り込み、審議中だ。
従来は、小規模な工場などでは、金属くずやプラスチックなども他の廃棄物と混在して保管されることが多く、それら全てが焼却や埋設処分などされていた。今後、再資源化可能な廃棄物の売却益が出来るため、処理費用削減につながるという。センサー設置には、工場側は、電気代と通信費のみで、コンテナ1個当たり月額数100円で済む。一方、収集業者も、車両の運行回数を減らせるなど、業務の効率化が実現する。