事業系生ごみでガス燃料 20日から実験
2014/01/10
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県は20日から来月13日まで、高岡市内の食品スーパー計20店舗で、店舗から出る野菜くずなどの事業系生ごみをリサイクルしてバイオガス化する実証試験を行う。将来的に県内で広域的な生ごみリサイクルの仕組みを作ることを目指し、実現に向けた課題を探るのが目的。
8日に富山市内で開かれた「生ごみ広域リサイクル検討会」で決まった。
県によると、県内で2011年度に排出された一般廃棄物の総量は約40万トンで、このうち72・5%に当たる生ごみなどの可燃ごみ約29万トンが焼却処理されている。食品スーパーから排出される事業系生ごみは1店舗当たり1日約100キロ・グラムと推計され、量、質ともに安定していることからリサイクルに適しているという。
実証試験に参加するのは食品スーパー9社の高岡市内にある20店舗。青果部門の野菜の切りくずや、弁当、総菜の売れ残りを各店で分別してもらい、生ごみ専用の収集車1台で毎日回収する。富山市のリサイクル業者「富山グリーンフードリサイクル」の施設に運んでバイオガス化する。
実証試験では、7、14、20と店舗数を段階的に増やし、生ごみの排出量や曜日による変動、分別にかかる手間、運搬距離、費用などを比較する。
県は実証試験の結果を踏まえ、来年度以降に県東部でも実証試験を行う予定。
出典:読売新聞