中防の最終処分場 都が処理費値上げを提案
2009/11/30
ニュース
都環境局は、中央防波堤の外側にある最終処分場に不燃ごみを埋め立てる処理費の引き上げを区側に提案した。
プラスチック類が不燃ごみから可燃ごみに分別変更された結果、不燃ごみが7割以上の大幅減となり、埋立処理にかかる固定費を維持できなくなったという。
最終処分場の延命の責任を都区間で担っているため、区側は値上げに協力姿勢を示している。
現在、各区が都に支払う埋立処理費は、1キロあたり3.5円。これは、埋立作業費、排水処理場運転費、車両減価償却費を合わせた「算定対象経費」を埋立処分量で割ったもの。都は2000年4月に清掃事業を区に移管する前に、区側に処理費を提示して了承された。
処理費の原価は1997年当時で1キロあたり10.045円。事業者が排出するごみの処理は1キロあたり9.5円かかるため、区側の処理費は破格の低い単価といえる。区側の算定対象経費には、職員費、公債費などが含まれていないのが要因だ。
出典:東京23区のごみ問題を考える